何かをアートや芸術という言葉で形容する時、
感覚でははっきりわかっているけど、
どことなく曖昧で抽象的で、ふわふわとしていて、
具体的な言葉に変換して、説明するのが難しかったりする。
目に見える物理的なものなら、絵画や彫刻など
色んな手法があるけれど、それらが実生活に与える影響が
何なのか正直、未だによく分からないままでいる。
癒しなのか、喜びなのか、郷愁なのか。
人それぞれに感じ方も違うだろうし、
作品との接点もそれぞれに存在する。
好きというか、興味があるというか、分からないからこそ
分かりたいと思っているのか、美術館には頻繁に足を運ぶ。
鑑賞している人が、どんな気持ちなのかがとても気になる。
感情の変化や、解釈の仕方や、受け止め方。
個人的解釈では、アートや芸術と呼ばれるものは、すべて
作者が伝えたいメッセージが宿っていると思っている。
音楽や映画や文学、美術館にないものもアートだと言える。
静止しているものより動きのある方が伝わりやすい。
人によって好みが生まれるのは、作者のメッセージに
共鳴してるかどうかの違いで、無理やり分かろうとしなく
てもいいと思うし、みんなに合わせなくてもいいと思うし、
抗うことなく素の状態で感じるままでいいんだと思う。
だから曖昧なものに、あえて言葉を当てはめず、
共鳴してる心地よさみたいなものが、
心の豊かさにもつながっていくのではないかと信じて、
これからも分からないものを探し続けていくだろう。