時間に余裕のある人は少ないと思う。
みなさん何かしらやるべきことに追われ、特に師走は
世間を覆う空気感がなんとなく忙しない。
共働き、ワンオペ育児も増えてきた。
SNSをチェックする時間、サブスクの動画鑑賞、
時間がなくなっていくライフスタイルに合わせて、
便利で時短なサービスも増えていく。
家で料理を作るという行為も、その流れの中で大きく
変わってきてるような気がする。
小さい子供を持つワーキングマザーが大変だろうと、
一時は夜ごはんのデリバリーなんかも考えたりしたけど、
一人でできることなんか限られてるし、見合う料金を
いただくのもなんとなく心苦しかったりする。
それに問題の根本的な解決になっていない。
国の情勢、社会の大きな流れ、ライフスタイルの変化、
抗えないうねりの中にいて無力感だけが襲う。
どれだけ料理をすることが大事で、みんなでテーブルを
囲みコミニュケーションをすることが幸せなことだと、
声をあげても響きづらいのもまた現実だと思う。
だって時間に余裕がないから。
日本の経済も不安材料ばかり。
がんばって仕事をすることも美徳とされている。
今は特に多くの人が将来に不安を抱えている。
何か新しいことを始めるのにも時間に余裕が必要。
何が悪いということではないけど、きっといろんなことが
悪循環になっているんだろうな。
いよいよこれから一年を通して一番の繁忙期。
まったく時間に余裕のない日々が始まる。
果たして無事に滞りなく料理をお客様にお渡しできるのか。
不安と緊張、時間がゆっくり進んでくれないかと願う。
時間なんてなんぼあってもいいですからね。
