広告のおかげ

ひと昔の広告といえばテレビのCMや、新聞の折り込みチラシや、街で見かける看板くらいしかなかったように思います。
それに広告を広告として認識していなかったので、特に違和感はなく普段の生活の邪魔にならない程度に存在しているものでした。
情報の入手方法が限られていたため、目の前の見える世界がすべてでしたし、ある意味で発信者側が消費者の意識をコントロールできていた時代でした。
ところが、来たる2000年代のインターネット革命によって情報がどんどん消費者に流れ込んでいきます。
さらにはスマホの普及で多くの人の手元へ情報がきめ細やかに行き渡りました。
テレビ、新聞、雑誌、インターネット、SNSなど、メディアと呼ばれる事業のほとんどが広告を中心としたビジネスモデルで成り立っています。
つまり広告というのは影響力と相性がいいわけです。
でも今の広告ってみんなにすごく嫌われてると思いませんか?
何となく”しつこさ”があからさまですよね。
おそらく情報が飽和状態な上に、収益源を広告に依存しているからです。
メディアも企業も存続のためのしのぎを削るのに必死なのです。
情報が身近になったことで消費者は確実に賢くなっています。
広告が広告と認識されるようになりました。
誰かが何かを売り込もうとしている意図が見えるようになりました。
広告の存在がきっかけとなって買い物をして幸せになることもあるので、一概に悪いものでもありません。
それに経済が循環するには消費者の購買活動は欠かせません。
なにより広告があることで実はたくさんの人が恩恵を受けています。
SNSやグーグル検索やメールや通話を無料で使えているのも、みんなとつながれているのも、名もなき声が届くのも、みんな広告のおかげなのです。
うまくやり過ごしながら広告に感謝しましょう。

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