飲食だけに限らずどんな業界も大きな資本を持っている企
業が、どんどん小さなお店を減らしていく。
昔に見た商店街の風景も観光地などでたまに見かけると懐
かしく思えるようなった。
小さな書店なんて顕著にAmazonに駆逐されている。
大型商業施設もどこも似たり寄ったりで、どの街に行って
も個性が感じられない景色が多くなった。
そんな風に他の業種のことを思うと、飲食店ってまだまだ
可能性があるなあと気づく。
畳屋さんとか金物屋さんとかゲームセンターなんて、どう
がんばっても個性を出しにくい。
小学生時代の友達のカメラ屋さんはどうなったのだろう。
そう考えると飲食店はなかなか大きな資本に吸収されづら
いから少しだけ有利だなと思った。
街の雰囲気をつくっているのはお店の個性だし、そのお店
をつくっているのは店主の個性だ。
どれだけの人が自分の住む街を大切にしてるのだろう。
先の見えない不確実な時代にみんながんばっている。
そんな個性の活かされる飲食店ですらコロナ禍で変わって
しまった人々の行動様式によって、厳しい現実と向き合っ
ているという状況。
それでも新しいお店が意外と増えてきているのは、こんな
状況だからこそ何かを始めたいという希望と、お金の借り
やすさが背中を押しているからだと思われる。
そう簡単なことではないんだけど、と内心は思いながらも
応援したい気持ちもあるし複雑な心境になってしまう。
がんばり方もむずかしい世の中になってきた。
これから先どんな風景が広がっていくのか。
間違いなく言えるのは自分だけの問題ではないということ。
考えよう、考え続けよう。