この手の本は一見スピリチュアル的で怪しそうな雰囲気がするけど、量子力学の分野はとても興味深い。
引き寄せの法則とか思いが現実化するとかはもう科学で証明されている。
信じること、願いや祈りにも似ている。
強く思うこと。
そうすればその思いの振動が波となって現象にあらわれる。
何をどう見るか、どう捉えるかは観測の仕方でいかようにも変わると言う。
たしかにラジオやテレビは周波数によってチャンネルが変わるように、同じ帯域に設定すれば物理的な制約を超えてちゃんと受け取ることができる。
振動や波が時間や空間に依存しないのであれば、人や物の最小単位である素粒子も願う方向にきちんと届く。
よく人に対して使う波長が合うとか合わないとかは、まさに思いの振動の差に過ぎない。
強く思えば願いが叶うのかというとそう簡単な話でもなくて、行為に対してだれしもがどこかで疑いをかけてしまうのが人間の弱さなのだと思う。
どうせ無理だろうとか、自信がないだとか、少しでもそんな消極的な気持ちが混じってしまったら結果として表面化してこない。
今見えている現象は自分が作り上げた世界像であるということ。
そして周りの環境にも影響を受ける。
いつもネガティブな人からはできるだけ距離をとった方がいい。
量子力学の観点で見ると、料理は愛情という言葉もなんとなく腑に落ちる。
しっかり思いを込めて作った料理には、食材のひとつひとつに思いの振動が伝わっているのだ。
美味しい食材にはきっと生産者の思いも詰まっている。
そうしてお客様にもそれが伝わる。
思いは目に見えないし、数値化もできないけれど、量子力学的にその振動は確実に存在している。
それが時間や空間と関係ないというから不思議な感覚になる。
思いの振動は電波のようなもの、強く思えば遠くにも未来にも伝播していく。