居場所のないおじさんたち

前から不思議に思っていた、コンビニの駐車場でスマホを見ながら長く滞在して、なかなか帰らないおじさんたち。

いや帰れないおじさんたち。

職場では偉そうにできても、家では窮屈、そのギャップが辛いのかもしれない。

この社会は、会社という組織は、序列で人の価値を判断される。

上下関係の厳しさ、変えることのむずかしい文化やしきたり、時に理不尽なこともあるような気がする。

自分も会社勤めだった頃に心当たりがある。

基本的に人は自分以外の他者と関わるとき、年齢や肩書や収入などの序列で見るのではなく、対等である方が望ましい。

でも序列を基準に人を見ることに慣れてしまうと、そのようなものの見方に染まるのだろう。

仕方ないと言えば仕方ない。

やっぱり社会はまだまだ男性で構成されているので、少し偉くなってしまったおじさんたちが窮屈な思いをする。

女性のコミュニティの方が序列の社会に慣れていないので、対等なものの見方ができると思う。

昔は、職場でも家庭でも男性が優位だったので、それほどギャップはなかったけれど、時代は女性の社会進出で仕事も家庭も分担するようになったことで、より男性の行き場や居場所がなくなっている。

その捌け口として、偉そうにできる場所、お金を払って承認欲求を満たしてもらえるようなところへ行ってしまうのだ。

きっとそうに違いない。

責任と重圧と。

それなりに大変だと男性を擁護するわけではないれど、自分の体験も加味して誰でもクリアできるような簡単な人生ゲームではないと思う。

コミュニケーション下手な男性たち、特におじさんたち。

人のことを言えない。

歳を重ねると本音を語れる人も少なくなってしまう。

若いうちからコミュニケーションをきちんと意識しておきたかったなあと少し後悔する。

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