日々、物語の中

人間を人間たらしめているのは物語を作れることだと言われている。

物語とは、何も映画やドラマのことだけではなく、もっと視座を上げてみるならばあらゆる日常に存在しているもので、すべての人がその世界にどっぷりと浸っているし、そこから逃れることはほぼ不可能だろう。

結果から原因を探り、意味を与え、納得して、一貫性のあるストーリーを作っていく。

過去への解釈、導かれるもの、正義のあり方、運命などはすべて人間がよりよく生きるための勝手に作った物語に過ぎない。

テレビ、雑誌、インターネット、あらゆるメディアから発せられる日々触れることのできる情報は誰かがいいように作った物語だと言える。

自分の都合のいいように、自分に利益があるように、みんな自分の視点から見える世界を語っている。

もうひとつの活動であるREATABLEなんてまさにそうだし、MEEKというお店もその枠にはまっている。

自分がいいと思うものをたくさんの人に知ってほしいという動機の根源は、自分で作った物語そのものだ。

お金だってそう。

ただの紙切れやただの数字の羅列に価値があるとみんなが信じているからこそ経済は成り立っている。

これも国が作った物語だと言える。

宗教だってそう。

数千年前のカリスマが作った物語を信じることで救われるし希望を持てる。

世の中に溢れているエンターテイメントだってそう。

夢の国に憧れ、恋愛ものに心をときめかせ、正義が悪をやっつけるという構図に人は心を動かして感動する。

その感動を共感して共有して人と人はつながっていく。

ひとつ間違えれば洗脳や煽動とも紙一重だけれど何も悪いことばかりではなく、物語があることで人はハッピーになれるのだからとってもいいこと。

人は物語から逃れられない生きものだから、それをしっかり理解して、よりよく生きるためにいい物語を語っていかないといけない。

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