とてつもなく大切な人の命がひとつ消えた。
おおよそ他のだれも経験しないような確率で。
唐突に突きつけられた死生観。
悲しみや苦しみの中で、淡々と動いている現実社会。
煩雑な手続きや、いろんな身辺の整理にいちいち感情を揺らしながら行うも、どれも対応はビジネスライクな関係ばかり。
普段から抱えてる社会への違和感がよりいっそう増す。
当然故人とはもう会えない。
そんな事実を未だにうまく呑み込めないでいる。
どれだけ後悔してもしきれない。
あのときこうしてあげればよかっただなんて生きてる人の論理に過ぎない。
どこかに「いる」と思うことが唯一の救いだろうか。
たかが人間は三次元の世界の住人でしかない。
死後の世界とかいう概念を超えてどこかには存在しているはず。
そこはきっとユートピアに違いない。
楽しいときや嬉しいとき、時間が経つのが体験として早い。
悲しいときや苦しいとき、なぜか時間がゆっくりと流れていた。
こんなにも長い長い一週間を感じたのは初めてだ。
これからも続いていく人生において決して忘れることのない大切な人。
長い旅が終わればきっとまた会えるだろう。
そのときはゆっくりごはんでも食べながらたくさん話をしよう。


