食と身体と地球

人類は火を囲むようになったことで、

会話が生まれ、言語と神話が作られるようになりました。

その長い進化の中で、人は根源的に健康的な食事を、

他者とゆっくり分かち合いたいと思っています。

ところが最近は家族が揃って食事をする機会も

少なくなり、孤食という言葉にもあるように、

一人で簡単に食事を済ますことが増えてきています。

食事をする機会の削減と家族の崩壊は相関してると言われてます。

アメリカ型の食文化は世界中に大きな影響を及ぼし、

時間の短縮、体に悪い食品、食費の削減など、

文化や社会や政治を一変させました。

大量生産、大量消費で作られる加工品は、

食品業界にとっては利益のでる源泉であるのと引き換えに、

消費者にとっては危険な食品であったりします。

体に有害なものを企業側が隠蔽するために、

科学者に嘘の論文を書かせたりしている事実もあるそうです。

テクノロジーの進化で、便利や快適になったにもかかわらず、

なぜか現代社会は忙しくなっています。

この動きはどんどん加速していくことでしょう。

いつでもどこでも食べれるような形態の食事に需要が高まり、

必然的にニーズも生まれてきています。

この食の流れは、密接に環境汚染にもつながっているので、

一度立ち止まって、考える機会を作らないと、

人間の身体にも地球にも危険なことだと感じずにはいられません。

身近にできることは、食物の無駄を減らし、

肉食を減らし、地産地消を優先し、

季節の果物や野菜を食べるなどの心がけをすること。

それだけで温室効果ガスの排出削減に効果があります。

何を食べるかは思考力や精神性の基盤にもなります。

各自が健全な食生活を送ることで、地球を保全するための役に立てるはず。

少し立ち止まって、食について考えることも大切です。

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