人が減っていくこの時代で

日本の人口が少子化に向かっているのは社会問題にもなっている。

政策で子供を増やそうなんて試みもあるけれど、当然そう簡単なことではない。

人口減少は数字では顕著だけど、都市部で普通に暮らしていたら実感が伴わない。

実際に周りでも出産の話をよく耳にする。

不思議なのは、全国民が少子化を認識しているにもかかわらず、経済は、ビジネスは、今日よりも明日の売上を上げようと必死でがんばっていること。

でも従業員の生活を守ったり、株主やステークホルダーに体裁を整えたり、ある方向でがんばるしかないことを宿命づけられているのも事実だ。

過去の成功体験から引き継がれる慣習は今も、ある意味で物理法則のように、成長や向上に向かっている。

そうするしかないから、仕方ないから、と社会システムの構造に巻き込まれている。

きっとよくないことをしてまで現状を維持している会社も多いような気がする。

世界人口は増え続けているけど、もう数十年すると今の日本と同じように減少すると言われている。

人が減っていくと好まざると量よりも質的な豊さに向かわざるを得ないと思う。

日本はその方向転換を真っ先に実践できる可能性を秘めている。

そのことを考えるとミニマリズムみたいな思想は、もはや流行りではなく未来への可能性なのかもしれない。

それにしても街へ出たときには、みんな買いものが好きだなあと感じてしまう。

買いもの、という遊びが成立していて、それを促すように企業も新商品を開発してマーケティングで消費者を刺激して転がしているのが構造から抜けきれない表れのようだ。

買いものはある種、買ったときが一番高揚するけど、その熱は冷めやすい。

そう考えるとメルカリをはじめ中古品を扱うお店が多いのもなんとなく頷ける。

モノあまりな時代で、企業のマーケティングでハックされるような時代で、人が減っていくこの時代で、新しい体験をした記憶や日々の些細な幸せのように質的な豊かさを享受する方向に向かわないだろうか。

そうすると健康を犠牲にしてまでそんなにがんばらなくてもいいし、唯一無二な人生の時間を会社に捧げなくていい。

自分の人生を自分でコントロールできること、なおかつ自分の仕事で社会に貢献できること、その方がよっぽど心身共に豊かで幸せだと私は思う。

関連記事

  1. 考える作業

  2. 友達と価値観とスケジュール

  3. やりがいの先

  4. 迷惑とわがまま

  5. それしかできないからなんでもできるへ

  6. 仕事の勉強