どんな仕事でも相手を想像することは大切だと思う。
一緒に働く人からお客様までのすべてにおいて。
でも相手のことを考えるのは、とてもむずかしい作業だ。
往々にして結果的に自分が主人公になっていたりする。
見返りを求めてしまったり、承認欲求であったり。
たとえそうであっても、相手がひねくれてない限り、
優しい行為をして損をすることはないし、
うまく言語化できないけど、巡り巡って自分に返ってくる。
自分がその行いをすることに納得してることも重要で、
権力で陰謀を指示されたり、罪悪感が背景にあっては、
精神が疲弊してストレスがたまって病んでしまう。
このように劣悪な仕事環境で働いてる人は、古い体質の
職場環境であれば、まだまだ残っていると思います。
お店をする、独立する、起業するというのは、
自分の判断ですべての行動に納得ができるものの、
間違っていた時、責任は全部自分に返ってくる。
いいことも悪いことも自分次第だけど、
まあ、やりがいはありますよね。
生きてるって感じがします。
だから相手に喜んでもらえるような行いをすることは
大前提で、全力で想像力を働かさないといけません。
テイクアウトなんて特に、お客様の食べてる姿が
見えないので、リアルタイムの反応がわからない。
できることは、プラス要素を最大化するよりも、
マイナス要素を最小限にすること。
温かい方が美味しいけど、冷めても美味しいもの。
煮ものや焼きものは、冷めると固くなるし、
温め直しにくいので、どうしても揚げものに寄ってしまう。
キッシュだってそう。
マリネ系は野菜の水分をコントロールするために、
クスクスやツナに吸収させて調整していたり。
唐揚げは仕上げにレモンを絞るのが一般的だけど、
手を汚したくなかったので、最初から一緒に漬け込んで
みたら、人気商品になってしまった。
こうしてみると料理だって立派に考える作業だなあ。