前提の違い

今の高齢者世代って日本の歴史史上で最高にいい時代だったのではないかと思っています。
一度会社に入れば定年まで働ける環境が整っていて、がんばった分だけお給料も上がっていき、結婚をしてマイホームを持てて子だくさんの教育もできて、年金も貯蓄も十分にある人生コース。
子供の頃、お給料のいい安定した職業に就きなさいとよく言われたものです。
当時はそのコースを歩むことが人生なんだと実際に思っていたので、同じような手順にすることが当たり前になっていました。
ところが社会情勢は劇的に変わっています。
日本においては決していい方向だとは言えないでしょう。
ぼくたちの世代はピーク時から少し下がったポジションにいるので、そこまで困ってはないと思いますが、子供の世代、そのまた子供の世代のことを考えると大変な時代になってくるなあと思わずにはいられません。
結婚をする意味、子供を産む意味、マイホームを持つ意味が根底から問い直されていて、何も考えずにある程度幸福に生きれた昭和の時代とは違い、自分の頭でしっかり考えて人生の道を選択しないといけなくなってきました。
考える力を養わないといけないのに、考える力を奪うように簡単やわかりやすさが横行しているネット社会の現実です。
例えば親が古い価値観のまま自分たちが生きてきたライフスタイルを子供に押し付けるというのはとてもナンセンスなことです。
やれ結婚はまだかとか、孫が見たいと言ってる人、まだまだたくさんいると思います。
時代背景の前提がそもそも違うのに。
思い込みの枠からいかに飛び出せるか。

誰かを誹謗中傷する人は自分が誹謗中傷をしていると認識してないことに人間の危うさがあります。
自分の立ち位置と価値観をアップデートするには広い視野が必要だと思います。

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