俳句に音の数や季語を入れるという決まりがあるように、
限られた制約があるからこそ、思考が活発になり、
いいアイデアが出やすくなると言われている。
たしかに制約がなく何でもいいとなると、
考え始める糸口がなかなか見つからなさそう。
料理にもお店にも同じようなことが言える。
相手に何が食べたい、と聞いて、何でもいい、
と言われると困る、せめてジャンルを決めてほしい。
料理を作る時も、作りたいものがある時よりも、
残ってる食材をうまく使うにはどうしたらいいかと
考える方が、予定調和でないものができる。
お店を出店する際も、公園のそばにあるというのが、
制約になっていて、小さな箱を最大限に生かすために
何をしたらいいかと考えた結果、テイクアウトであり
お弁当に行き着いた。初めから経験したこともない
お弁当屋さんをしたかったわけではない。
子供用もパーティーメニューも最初はなかった。
制約があるからこそ知恵が生まれる。
とにかく始めてみて、動きながら向かってくる制約に
その都度対応して、修正していくことは大事だと思う。
どれだけ頭の中で準備を用意周到にしていても、
現実はほとんどが思うようにいかないもの。
時間の制約も当てはまる。
だれもが体験したことがあるように、締め切りが
設定されてることで、人間はギリギリに追い込まれて
がんばれるし、逆にいいパフォーマンスが発揮できる。
恋も愛も制約があるからこそ、熱が高まるように。
制約を作ることと、目的を持つことも似ていると思う。
限られた時間の中で、何をどうすべきかを考えることで、
手順の精度が上がり、今とるべき行動が変わっていく。