これはMEEKが1周年の時に、
MEEK展という、今思うと恐ろしく恥ずかしい
企画をした時に書いた文章に手を加えてみました。
アートとデザインの違いについて。
アートは個人が社会に発信しているもの。
その表現を解釈するのは、お客様次第。
つまり問題提起。
デザインは個人ではなく、社会や多くの人々と
共有できる問題を発見し、それを解決していくプロセス。
そのプロセスは共感できる価値観や感動が発生するのが
デザインの魅力。
つまり問題解決。
どれだけ色んな食の技術が進歩して
均一化された味で溢れたとしても、
その食は料理ではなく、どこか作業的。
コンビニやチェーン店のように。
料理と呼んでいいのかどうか。
漫画が絵が上手なだけではダメで
ストーリー展開が重要なように、
料理も同じく、上手に作れるだけではなく、
どうお客様に感動を与えたり、喜んでもらえるかを
しっかり設計しないといけない。
個人店は特に、プロデューサーのように、
総合的な視野が必要で、
素材、食感、味、色合い、食べるシーンなど
何を求められてるかを探りながら
調整していくのが仕事としての料理だと思う。
そこに正解はないし、時代の価値観に合わせて
正解を探し続けていく。
このように思考プロセスを考えてみると
料理はデザインだなあと思うわけです。