ひとつずつ 少しずつ

最近、夜にデリバリーをしてるとよく思う。
世界の片隅のこんな小さな宝塚という街にも
たくさんの家があって人がいて、
それぞれの生活や家族の物語が
そこにあるのだということを。
しかも、その中でも
MEEKの存在を知ってくれていて
その料理を口にしてくれるのは、
ごくごくわずかの人たち。
当たりまえのことだけど、世界の広さを実感する。

デリバリーは確かに効率が悪い。
でも、お客様がどんなお家に住んで
暮らしているのかを想像することは
お店として、理解を深める上で
大切な作業のうちの一つではないかと思うわけです。

たくさんの人に、
よろこんでほしいという気持ちはあるものの、
一人の人間にできることには限界がある。
ましてや、料理なんて時間の芸術だから
短くて狭い世界に存在するもの。
とにかく、こんな時代だからこそ
ひとつひとつ丁寧な作業と行動で
たとえ少しずつでも、前に進んでることを確認できたなら
きっといつかは遠くまで行けることを信じて。

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