ごく稀に、街でお客様を見かけることがある。
よくある世間は狭いってやつで、
相手の時間を奪うのは、失礼だと思っているので、
よっぽどでない限り、もちろんそっとしておく。
逆も然りで、こちらが気付いてないところで
お客様に見かけられる可能性もある。
自意識過剰というわけではないけど、
お店をしてる以上、対大勢なので一方的に
見かけられる方が確率としては高くなってしまう。
周りからどう見られるか、どう思われるかは
さほど気にはならないけど、外を出歩く時は、
うかつにお店のイメージと乖離してしまうような
言動や行動には気をつけている。
怒鳴ったり、喧嘩したり、歩きタバコしたり。
だれも見てないところで、
してるというわけではないです、くれぐれも。
逆に、いつだれに見られてるかわからないという
意識から、困ってる人がいたら助けるし、
道は譲るし、ダサくない服を着るし、ムスッとしない。
静まりかえった暗い街で、明らかに車が通らないであろう
交差点でも、きちんと信号は守る。
お店をしていなくても、いつだれが見ているかわからない
という意識は持っておいて損することはない。
ましてや、テクノロジーの進化で厳密に言えば
どこにいるかなんてデータで管理されてるし、
検索した内容もデータで残ってるし、
隠れる場所なんてどこにもない。
時代はどんどんオープンになっていって、
プライバシーの概念も変わっていく。
いつどこで何をしてたか言えないこと自体が
何か悪いことをしてたという認識になってしまう。
人権の在り方もこれから変わっていくことでしょう。