人間は色々と分けたがる。
言葉をつくって、定義をして、意味を与えて
そこに当てはめて、整理をしていく。
男と女、富裕と貧困、正常と異常、国境や肌の色。
境界線なんて人間がつくった、ただの虚構にすぎない。
海の色や、空の色、木々の色など
自然界に存在する色は、みんなグラデーションで
混ざるように、溶け合うように全体を現す。
どれだけ意見を交わそうが対立からは何も生まれない。
混ざることによって平衡が保たれる。
でも皮肉にも私達ホモサピエンスは、他の生物と違い
虚構を作るという能力があったからこそ繁栄してきた。
国を作ったり、お金を作ったり、宗教を作ったり。
本来は目に見えないものを、全人類がはっきりと信じている。
正直なところ対立があって争いがあったからこそ
今よりもっとよくなろうと必死になり、妥協点を見出し、
解決していくことで、喜びを感じることができる。
その際には誰かや何かが犠牲になってることは
間違いなくて、その積み重ねが今の世界を作ってる。
辛いことがあるからこそ、楽しみがわかるし、
毎日が平和すぎてもきっと退屈だろうと思う。
ふぐが美味しく食べれるのは、
ふぐの毒で死んだ人の犠牲の上に成り立ってる。
着地点がよくわからなくなってしまったけど、
無駄に対立構造に落とし込むのではなく、
既存の言葉に当てはめるでもなく、古い慣習に縛られずに
みんなが知見を深めて、多様性をもってニュートラルに
もっと混ざってひとつになれば、
よりよい未来がやってきそうな気はする。