食べに行く

食べることは生きていく上でなくてはならないものだけど、外食は基本的になくてもいいもの。
最小単位は家で作れば完結する。
遊園地や映画館やカラオケも別になくたって生きていける。
というか大昔は当然のようになかった。
外食も同じくそれはエンターテイメントとして存在している。
いろんな楽しみがあって人間は豊かになれる。
裏にはお金儲けな話があるかもしれないけど、やっぱり楽しいって大事なこと。
それに楽しい要素の中には、思い出や会話や体験といったコミュニケーションが中心にあって、人との関わりが含まれている。
最小単位で生活していたら人との出会いがなくなってしまう。
エンターテイメントに従事する人はみんな、人を楽しませよう、笑わせようという与える精神の多い人たちだと言っても過言ではない。
この姿勢って人間らしいというか、とても崇高なことだと思えてくる。

仕事柄、外食することが多い。
純粋なお客さんとしての視点が持ちづらくなってしまったけど、それぞれのお店の楽しんでもらおうとしてる気持ちを受け取ることがおもしろい。
料理の味はもちろん、動きや音楽や空調などの気配りも表現のひとつ。
いろんな手法にとても刺激を受ける。
接客も配膳も機械化が進んでいるけど、やっぱり人の気持ちがあってこそのエンターテインメントだと思うのは、本当に時代遅れになってしまうのか。
生きてるうちはお店は人間がやっていてほしいと願う。
人間の感情が介在しないエンターテイメントを見てみたい気もするけれど。

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