最近はあまり美味しくない食事に出会う事がない。
情報インフラが整っているし、科学も日々進歩している。
インターネットの中には、テキストや動画で手に入る
美味しそうなレシピがたくさんあるし、
昔はなかった白だしや万能だしは十分に美味しいし、
冷凍食品やレトルト食品は豊富になって品質も上がり、
食べるものの美味しさは豊かさの象徴だと思う。
もう美味しくて当たり前の世界になりつつあって、
お店は味以外の何かで勝負しないといけなくなってきた。
でも一般的には、まだまだお店を評価する基準として、
どこそこは美味しいだとか、美味しくないとかで
判断することが多いように思う。
グルメサイトなどでは、お店を点数で評価するので、
味と点数が直結してしまいがちになってしまう。
そんなことはなくて、美味しさというのは
人それぞれに感じ方が違うものだから、
点数に惑わされないで、周りのバイアスを通すことなく
自身の判断で食事を味わうことができたなら
また楽しみも広がるように思います。
食材そのものが美味しいのか、
調理技術が料理を美味しく仕立てているのか、
作り手の情熱が美味しくさせているのか、
空間や雰囲気が美味しくさせているのか、
その日の自分の気分が美味しくさせているのか、
最終的に導き出される美味しいには、
このように色んな要素が相まって出来上がるもの。
とにかく美味しいと思う感情は、
点数や数字で簡単に評価できるものではない。
作り手の顔が見えるってやっぱり大事ですよ。