ゆるく始まっているサウナブームは、
これから向かう質の時代を象徴しているような気がする。
普段は流行りとかに興味はないけど、
昔から近くにあったにもかかわらず、
倦厭していたサウナをやってみようと思ったのは、
「ととのう」という感覚が味わいたくて。
何かが流行ると、情報に触れる機会が多く、
上手に解説する人が増えるので、魅力的に感じるし
いい意味でも悪い意味でも洗脳されてしまう。
流行ってるからやってるのがなんとなく嫌だけど、
それ以上の魅力があると思えたので、つい行きたくなる。
何よりコスパが大変よくて、身体への効能もよく、
ととのう、ということは脳にいい刺激が与えられる。
やるべきことに追われる毎日をリセットする時間、
一人で物思いに浸れる時間、ある意味非日常な時間。
素っ裸で生きものとして自然とお対峙している感覚、
身分や国籍に関係ない横並びの対等な関係性、
どれを取ってもメリットしか思いつかない。
サウナからの水風呂、その後の外気浴を繰り返す手順は、
我慢や努力からの、勇気を出して挑戦、その後の覚醒や
解放は、人生の縮図が表れているような気もする。
環境を破壊してまで満たすような食欲や物欲は、
やはりこれから考えなければいけない課題で、
正しく学べば、それらの欲求はうまく消化できるはず。
今ある資源の中にも、まだまだ気づいていない魅力のある
楽しみが探せばまだまだたくさんあるはず。
そんなことをサウナが教えてくれたような気がした。
食事体験でも同じことが言えるのではないか。
まさにこれからやっていきたいこと。
概念や思い込みから少し解放されるだけで、
人はもっと楽に生きれる。