人間は一日に数万回の小さな選択をしているらしい。
どの服を着るか、何を食べるか、何時に寝るか。
悩める人間関係、将来への不安、明るい想像。
選ぶことも考えることも、エネルギーをたくさん消費する。
選択肢が増えたのは時代の変化によるものでもあって、
インターネットの登場で一気に情報量が飛躍した。
便利になったのはいいことだけど、
その分、失っているものが必ずあるはず。
人生の選択肢が増え可能性が大きくなったことは、
弱き者にチャンスが与えられる。
反対に選択の迷路にはまってしまえば、
自分の人生にまったく影響を及ぼさない
他人の人生を見ることに時間もエネルギーも捧げてしまう。
自分にとって何が必要で、何が必要でないのかを
見極めれるようにならないと、
ただただ情報の波に流されてしまいそうだ。
断捨離やミニマリズムやコンマリメソッドが、
目立ってくるのは必然の社会現象だろう。
本当に大切な選択に集中したいので、
限りなく暮らしも仕事もシンプルでいきたい。
でも、お店をしている以上は、
いろんな情報をインプットしないといけなし、
視野を広げて行動しないといけない。
お客様のために発信もしないといけない。
シンプルにいきたいとか言いながら、
発信をして承認されるとうれしかったりする。
その快楽を上手にくすぐっているのが今のSNS。
きっと誰だって認められたいはずなのだ。
前時代的な背景を考えると、
厳しく育てられた経験の人が多いような気がする。
そうされた人は褒めるのが苦手だったりもする。
それに厳しくするより褒める方がむずかしい。
ただ表面を褒めるのではなくて、相手の内面をしっかり
見た上で、わかってくれてると思われる部分を
しっかり選択して褒めてあげたい。