昨今、モノが溢れて豊かになって若者たちの所有欲がなく
なってきているとよく耳にする。
でも商業施設はどんどんできるし、ネットでの買い物は気
軽にできるし、まだまだ買い物をする時の高揚感は人々の
暮らしを楽しくさせる大部分を占めている印象を受ける。
整理や断捨離をしたいとわかっていても買ってしまうのは、
矛盾していて不思議だなと眺めてしまう。
魅力的な新しい商品を売ろうとする企業と、日々のストレ
ス発散としての購買欲、資本主義的な社会システムに染ま
りたくないと思いながら。
これだけモノで溢れるようになった世の中。
徐々にだけど買い物をする意識や動機も変わってきている。
商品の向こうに見える環境活動に関わっているとか、作り
手の顔が見えるとか、何かの役に立っているとか、売り手
のビジョンや思想に共感する行為に、お金を払う流れはす
でに世界的な潮流にもなっている。
そのような行いをする方がカッコいいよね、というライフ
スタイルの形は大いに賛成している。
物質的な豊かさから精神的な豊かさへ。
これ以上の豊かさはないのではと思えるほど、人類がたど
り着いた究極の欲求、心の充足感。
食べものだってそう。
コンビニやスーパーで買うより、知ってる人から買う方が
心は満たされるはず。
お金や時間の問題はあるけれど、価値観が変わりつつある
今に立っていて、未来は決して暗くないと感じている。
もちろん買いたいと思われる魅力ある人間になるためにも、
人徳や品格を持ち合わせておきたいところ。