マイノリティのユートピア

久しぶりに発売日が待ち遠しかった本を手にした。
最近はメタバースというキーワードに強い魅力を感じる。
今までの人類の歴史を見ても新しい未来がやってくるのはもはや必然。
加速度的に変わっていく価値観は同じ時代に生きている隣り合わせた世代でも大きく違う。
親が子供にデジタルの使い方を教わり、孫とはリアルとバーチャルの距離を取られ、世界は多元的に重層的にいくつものレイヤーで共存していく。
馬に乗って移動していた人が自動車をうまく想像できないように、見たことのない景色を本当の意味で理解することは不可能だと思う。
それでも決して否定せずに受け入れる姿勢は持ち合わせておきたい。
料理だってまったく関係がないとは思えないから。
仮想世界に没入すれば現実との境界線はきっと曖昧なものになるだろう。
そんな世界がすぐ目の前にきていることは紛れもない事実だ。

メタバースの中では、アバターを使ってなりたい自分になれることがおもしろそう。
現実世界では、容姿や性別や社会的な肩書きなどで個人を認識される。
それらがあることで気後れしたり窮屈に過ごしてきた人たちにとったら希望の場所になりうる。
その他のマイノリティな人たちもメタバースは千載一遇のチャンスだと思う。
国や言語や通貨の境界もフラットになって、経済活動も行われ、働き方や生き方も変わり、時間感覚さえも今からでは想像できないような世界に移行しようとしている。
今感じてる気持ちはおそらくほとんどの人に理解されないだろうけど、進化せずにはいられない人類の系譜を見ても遅かれ早かれやってくる未来だと信じてやまない。
もしかしたら数年後にはメタバースの中にお店を出して、そこで料理を作っているかもしれない。

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