これからはクリエイティブエコノミーの時代だなんて言われている。
創作と訳されても抽象度が高すぎて、正直わかりずらい概念のような気がする。
たしかに大量生産大量消費に疑問をもつ人も多くなり、商品の機能は均一化していき、今まで人がやっていた仕事の大半はAIがやってくれるようになる。
生産性の上がった人類は暇を弄び、創作をするようになるというのは理にかなっている。
創作といえばとてもアーティスティックなもののように聞こえるけど、みんながみんなそんな才能は持っていない。
ここでも創作をする人と、怠惰になる人で格差が生まれそうだ。
そもそも無から何かを生みだすことなんて不可能なので、既存のクリエイティブは基本的に何かと何かの新しい組み合わせにすぎないと言える。
音楽も料理も、もとからある素材同士の組み合わせで成り立っている。
芸術やアートの分野は解釈がむずかしい。
そこには正解がないし、需要がたくさんあるとも思えない。
それでもみんなが自由に創作しやすい環境になるのはいいことだと思うし楽しみでもある。
結局クリエイティブって、もやっとしているけど、物質的なもの、というより、生き方や思想といったとても人間の根源的な欲求のことではないのか。
その思想が形となって表出したものが、それぞれアートや映画や音楽といったカテゴリーに分類されて作品と呼ばれていく。料理だって。
今だったらバンクシーとかがわかりやすいかもしれない。
本当のクリエイティブとは、個人の中から生まれた思想を世に問う何かしらのメッセージ。
今のところそう思っている。