かしこくなっていくお客さん

検索する、という新しい行動習慣が人類に追加された。
書きものをしているのもあって言葉の意味を調べることはよくあるけれど、単語を何個か入力する検索の仕方にはまだ慣れない。
器用に検索をする人を見ると少し尊敬する。
検索にもセンスと技術がいると思う。
連想する言葉を思い浮かべ、抽象と具体をうまく行き来してキーワードを選んでいく。
検索能力の差で辿り着く答えも変わってくるだろう。

そこからさらに生まれた行動習慣で、何をするにしてもまずは事前に調べてから行動する人が増えたように思う。
口コミを見て、レビューを見て、ランキングを見て。
隈なく(検索しました)調べられるので、提供する側としてはあまり悪い噂は避けたいところ。
ネガティブな言葉はインパクトがあるし注意を惹きつけ影響を与える。
透明性の高いネット社会においてお客さんは何でも調べられて、いいのか悪いのか予備知識が増えるので、どんどんかしこくなっていく。
コンプライアンス、ハラスメント、などで世間の目も厳しくなって迂闊な発信をすると叩かれる、炎上する、そんな言葉も生まれるようになった。
なんとなく変なかしこさのようにも感じてしまう。

飲食業界でいえば、お客さんとしては身近な存在だしお店の数も利用する回数も多いから、確実に目も舌もこえて頭もかしこくなっていってる。
昔に比べたら評価基準も高くなった。
お客さんのレベルが上がったことで美味しさやサービスが切磋琢磨されるのはとてもいいこと。
ただそのかしこさが変な方向へいってほしくないなあと思う。

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