関係性のニュアンス

アドラー心理学では、すべての悩みは対人関係に起因していると言う。
それほど人間関係というのは幸福感とも密接につながっている。
人間関係の構築は環境による要素が大きい。
マクロ的に見るならば生まれた場所、住む場所、義務教育からの社会人、結婚に出産に。
人生のステージは、ある程度決められたコミュニティの中で過ごしていくことになる。
歳を重ねるほどに選択肢は増えていくけれど、人生の大半は決められていることがほとんど。
例えば会社員として働くならば、業種としての共通点はあるにせよ同じ趣味嗜好を持った人と出会う確率は低くくなる。
自分に付けたタグの重なり合う部分が少なくなるというか。
わかりやすく説明できない。。
お店をしていると自分の好みで作った要素が多いので、自然と共通言語を持った似た人が集まるから、対お客さんではあるけど関係性にそこまで負荷がかからない。
好きなもののテイストが始めから似ているというか、自分色のフィルターがかかっているのであまり変な人(チンピラとかクレーマーとかややこしい人)は来ない。
自分と好みが似た人と関われることって精神的な充足感はとても大きいと思う。
これが間口の広いお客さんと関わる職種だと精神的に疲れてしまいそうだ。
お医者さんとかカウンセラーとか公務員とか。
その分お給料がよかったりするんだろうけど。

自分で相手との関係性をコントロールできるかどうか。
その視点で考えると飲食という仕事は、社会的地位は低いものの心の充足感で言えば他の仕事よりも優れてるかもしれない。
お店をして独立をしているという要素も大きいけれど。

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