わかるを増やしていく

読書をしても行動しなかったら意味がないという意見があったりします。
確かに、何を勉強するにしても学んだことを実行してみてはじめて自分の糧になります。
ただ読書をしても内容をすべて記憶して全部行動できるなんてあり得ないことです。
本棚に並ぶ本を眺めてみても内容を忘れてる本がほとんど。
だからと言って読書した時間が無駄だったかというと決してそうではないはず。
読んだ後に内容を忘れようと、読んでいる最中に「なるほど」と思えることが重要だと思っています。
そのわかる体験こそが感覚として記憶に定着していくのでしょう。
本の内容は忘れていても、ふと何かの際にアイデアとして思い出すことがあるのは本当に不思議な現象です。
行動することはもちろん大事ですが、記憶の引き出しを増やしていくことは後で何かの役に立つことがあるかもしれないので無碍にはできません。

「わかる」という言葉の語源は「分かれる」だそうです。
すでに知っていることがさらに分岐して選択肢が増える、というニュアンスでしょうか。
わかればわかるほど知識の脈が枝分かれしていくので、瞬間的にせよわかる体験の積み重ねが後で活きてきます。
生産性や効率や意味付けや早さばかり求められる現代社会ですが、自分のペースできちんとわかっていくことがしっかりとした基盤を作っていく気がしてなりません。
地中深く張った木の根は少々のことで倒れないように、わかるを増やすことで思考も強固なものになります。

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