思い込みのズレ

たまにいる”こうあるべき”を押し付けようとする主張の強い人。
いかにも、もっとおもてなしをしなさい、と言わんばかりの勢いで高圧的な態度をとる人。
前もって情報を見ずに勝手な思い込みだけでいろいろと要求してくる人。
昔はそれで通用したのかもしれませんが、さすがに時代の価値観も大きく変わっています。
昔の当たり前は今通用しないし、今の当たり前はこれから通用しなくなるでしょう。
変化の早い時代なので、親子の世代でさえ認識にズレが生まれるのはもはや避けられません。
でも自分が慣れ親しんだ環境の考え方が染みついてしまうのは誰しもに起こりえることです。
何の影響も受けずに育つことなんてありえません。
大きな時間軸で見るならば、将来のために蓄えをすることも、よりよい未来にするためにがんばることも、戦国時代に生きた人たちから見れば想像もできないような考え方のはずです。
よって仕方のない部分もありますが、問題は自分の見てきた世界がすべてであると思い込んでいることです。
今でこそダイバーシティやインクルージョンなんて言葉を聞くようになりましたが、本当の意味で理解するということは、自分の思い込みの枠から一度外に出ないといけないので、けっこう難しいことのように思います。
物理的にも日本は国土が小さく村社会のような側面がありますし、人口が多いため国内でビジネスが間に合ってしまったりと、外を見る機会が少ないです。
時代によっても国によっても時間軸によっても価値観や思い込みは人それぞれで違うことを知り、高い視座で見れるようになると、もっと互いに認められるようになると思います。

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