心の持ちよう

今はあんまりいい社会とは言えない気がする。

正解のレールはないし、価値観の変化も早いし、選択肢もたくさんあって、迷ってしまうことばかり。

がんばって受験をして、大学を卒業して、就職をしても、社会は思ってたのとは違う、なんてことが頻繁にあるとよく耳にする。

教育の在り方がきっと時代の変化のスピードに追いついていない。

肝心なことは誰も教えてくれない。

それに自分で主体的に学びにいかないことには置いていかれてしまう。

もう誰のせいにもできない厳しさがある。

いつの時代も大変には違いないのだけれど、それは外側の環境や状況が変わっているだけとも言える。

大昔から人間の悩みなんてだいたい似たようなものだし、中身や性質に大きな変化はない。

いかに環境に適応するかは考え方や心の持ちようで乗り越えられると思う。

局所的にならず視座を高く持つことや、囚われ過ぎず執着しないこと、逃げ道を知っておくことや、心の居場所があること、短期よりも長期目線で。

それらを備えるためには教養が必要だと思うし、考えることにもある程度の負荷がかかる。

頭で考えてるだけでなく、自らの身体ごと体験して体感しないと身につかないとも思う。

新しい世界に触れて感じて興味を持って。

その過程では失敗することもあるし、傷つくこともあるし、相手を傷つけて迷惑をかけることもある、と自分を振り返ってみてもそう実感する。

よく人生を豊かにするには、読書と旅と恋愛、だなんて言われるけど、どれも自分の知らない世界とつながることが共通してることを思うと、それらがいかに心を育てるかを問うている気がする。

不確かな時代を生き抜くには、単純に言えばポジティブ思考でいればいいのだけど、もっと奥行きのあるしなやかなポジティブ思考でいれるともっといいと思う。

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