この世界の片隅の小さなあかり

世界は誰かの仕事でできている、という缶コーヒーのキャッチコピーがあるように、脚光を浴びる仕事から、泥臭い仕事まで、無数の仕事でこの社会はこの世界はバランスよく成り立っている。

偏見かもしれないけれど、自分が好きでやりたい仕事をしてない人がほとんどのような気がする。

生きていくためには、誰かを守るためには、少なからず妥協しないといけない場面が訪れるもの。

諦めのような、覚悟のような、人生が定まったのか定まってないのかわからない意思決定をするタイミングが。

希望とは聞こえがいいけれど、心の在り方で世界はいかようにも変えることができる。

やっぱり視える世界を美しいものにするためには自分の気持ち次第だと思う。

どう捉えるか、どう認識するか、頭の中には自由が広がっている。

誰かと比べてばかりだと、ずっと想像力は拡張していかない。

その広がりを邪魔するものは、羞恥心や劣等感、恐怖や不安など。

ある意味で生存に必要な感情がよからぬ形で発動するのだろう。

集まってこそ能力を発揮するホモサピエンスは、いつの時代も矛盾を抱えた生きものだ。

こんなことが言えるのも豊かさの恩恵があるからだという認識を忘れてはいけない。

本当は誰でも心は自由になれるのだけれど、世界を見渡せば目の前で戦争が行われていたり、目の前で自然災害の影響を受けていたりと、悲痛な思いをしている人がたくさんいる。

だれしもに与えられた想像力を使えない環境が必ずある。

だから迂闊にものを言うことも憚られるのだけれど、一人一人の仕事や人生にはそれぞれの尊ぶべきものがあるので、その領域を簡単に良識なく立ち入ってはいけない思う。

たとえ小さくてもその明かりはしっかりと灯っている。

想像力は今すぐにでも使える。

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