工夫がすべて

料理をしていて感じるのは、形にハマりすぎず、決めすぎないことが自分の味を作る上で大事だと思う。

レシピで書かれている調味料がなかったから違うもので代用してみたとか、食材も似たような野菜を使ってみたりとか。

そんな予定不調和が創造を生み出したりする。

斬新なアイデアは思いがけないつながりから閃いたりするもの。

新しいイノベーションも偶然やたまたまから生まれているとよく耳にする。

こうでないといけない、や、こうあるべき、みたいな思い込みは、料理だけでなく生き方そのものにも影響を与えるだろう。

親が敷いた教育のレールを進んでいたら途中で違和感をおぼえるように。

確固たる信念も時には仇となり柔軟さを失ってしまう。

統率をとることが必要だった時代では大事なことだったけれど、今は変化のスピードが早い時代になっている。

何か壁にぶつかり、違うと思ったならば、他の選択の可能性を探り軌道修正していきながら進んでいく。

そんな柔軟さが求められているような気がする。

柔軟さを身につけるためには、選択肢の多さが重要になってくる。

選択肢が少なければ身動きが取れなくなってしまう。

経験で身に付く選択肢もあれば、知識で身に付く選択肢もある。

特に未成年は言葉や行動の未熟さから行き場のない感情が周りに迷惑をかけたりする。

視野の狭さと言っていいかもしれない。

思い込み過ぎずしなやかに。

ダメだったら違う方法を試してみる。

失敗から教訓を得て次に活かす。

人を傷つけてしまったならば明日は優しくする。

行動量の蓄積が、視野を広くし、感情に奥行きをもたらし、深みのある人間を作っていく。

料理も人生も工夫がすべてだと思う。

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