人と出会う数

サービス業という仕事は圧倒的に不特定多数の人と出会う数が多い。
一般的には会社員だと関わる人の数も限られている。
よくよく考えてみたら人と出会う数というのは、すごい貴重な財産なのではという気づいた。
だからと言ってそれがどう役に立つとかは具体的に見えていないけど、ある種の人生を豊かにしてくれるエネルギーみたいなものは秘めているのではないだろうか。

人生100年時代と言われ、恐らくみんな長生きするのは間違いない。
定年という言葉がある。
職種によって変わるので詳しくは知らないけど、仕事が終わってしまうというのは社会との接点がなくなってしまうことと同義なので、関わる人も減るということになる。
現在の高齢者は見渡す限りではみんな元気そう。
健康に対する意識も高まってきていて、医療や科学の技術も進んでいて、自分たちの世代が歳をとった時にはもっと元気でいるような気がしてならない。
元気なことと仕事ができるに相関関係はないけれど、社会との接点がなくなってしまうという点においては、よっぽど趣味などのコミュニティなどを持っておかないと寂しくなってしまいそうだ。
特に単身者は増えていく一方なので、社会と孤独の問題はこれから大きな課題となっていきそうな予感がする。

反対にサービス業は人と出会ってる数が多い分、いろんなつながりを作っていてそれが続いてさえいれば後々になって有利に働くのではと感じる。
自分でお店なんかをしていれば定年もないので、元気であればずっと社会や人と関わることができる。
もしかしてこれこそが後々になって効いてくる財産なのでは。
そもそもお店という場所は、いろんな人の交わるコミュニティの場として機能している。
人間という字は、人の間(あいだ)と書く。
人と人の間に生まれる関係性があってこそ人間として成り立つにはコミュニティが欠かせないのではないだろうか。

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