ささる言葉

ふいに誰かの言った発言や、本の中に出てくる言葉や、歌の歌詞や、映画やドラマのセリフが、すっと自分の心に沁み入る時がある。
そのタイミングは人それぞれで置かれている状況や環境によっても変わってくる。
特に心が弱ってる時なんかはその影響が大きい。
偶然のようだけど必然のような気もする。
今必要だった言葉、穴を埋めてくれるような言葉、人は不思議とそんな言葉を探しながら生きているのかもしれない。
目の前に現れた言葉をちゃんと受け取れる感受性や素直さも大事だろう。
それに心の余裕もいる。

名言や格言になってくると、言葉が単体で存在しているので心に沁みる感じとはまたちょっと違うような気がする。
”なるほど”や”たしかに”といった納得感が含まれている。
それに前後の文脈がないので気持ちが伴走していない。
いきなりキスシーンを見せられても感情が動かないように。

言葉との出会いはチャンスとも似ている。
急に降りてくるものではなくて、準備が整ったからこそ出会えたというニュアンスで。
知識や経験が積み重なってようやく理解できる言葉がある。
本を読んでいたら特にそう思う。
今まで読んできた量があるからこそわかる言葉があるんだと。
最近ささる言葉によく出会うのは、賢くなったからなのか、弱っているからなのか、自分でもよくわからない。

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