時間は買えない

時間は当然みんなに等しく与えられています。
若い頃は時間の大切さなんて微塵も感じていなかったけれど、歳を重ねていくとそうはいきません。
残りの時間が限られていると思うと少しでも有意義に過ごしたい、意味のあるものにしたいと考えるわけです。
ぼくにとってはお金よりも時間の方が重要です。
とはいえ自分に裁量権のある時間を作るにはお金も必要なので、好き勝手に生きることもできません。
誰のために生きてるのか。
お客様や家族のため、いや、やっぱり自己実現のためだと言いたいです。
現状の生活を維持することが仕事をする目的になってしまうと、そこから自分が抜け落ちているような気がします。
お店をする前までは時間のありがたみを深く考えず、がむしゃらに仕事をしていたからこそわかることです。
決して無駄なことはひとつもないけれど、あの時の時間をもっとこう使っておけば今頃こうなってたなとか少し思ったりします。
最近、”時間貧困”なんて言葉をよく聞きますが、自分自身に使える時間がないことを指すそうで、それはもう今の社会の状態だと仕事に育児にやることは一人で抱えることがたくさんあります。
もちろん人生において踏ん張らないといけない時期を乗り越えてこそ見える景色や経験値があるので、一概に悪いことだとは思いませんが自由に使える時間は少しでも長く取れるに越したことはありません。
(それにしてもネーミングがよくないですね、貧しい気分になっちゃう)
だからと言ってすぐに環境を変えることは難しいので、今使ってる時間の見直しや整理整頓はできそうです。
時間は一見すると物理的なもののように思えますが、意外と思考の訓練で解決できることがあります。
時間を作るには周りの協力も必要ですが、すぐにできるのはまず自分の内側から。
時間は限られた量しかない希少性の高い価値です。

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