前もってメニューを決めるのがすごく苦手。
全体の構成を考えながら物事を進めるのが料理においても
文章においても思うようにいかない。
とりあえずたくさんの種類を作ってみる。
色や形や食感やカテゴリーや季節を気にしながら。
考えられているように言ってみてるけど、実際はぼんやり
としながら作っているのが現状で、この悩みは一向に改善
の兆しがない。
いつもぎりぎりまで全体が決まらなくて焦ることが多い。
苦手なことってどこまでいっても苦手なまま。
人によって向き不向きはやっぱりあると思っていて、向い
てないことに時間をかけすぎても消耗してしまうだけ。
苦手なことは得意な人に任せてしまいたいところだけど、
一人でお店をやっていたらそうもいかない。
というかメニューを決めるのは一番大事なことだ。
自分にとって何が得意かとよくよく考えてみたら、たくさ
んの種類をひとつひとつ丁寧に作っていることが、自分に
とっての強みではないかと最近になってようやく自覚でき
るようになった。
それぞれの料理が盛り合わさることでまた一つの作品とな
る。
盛り合わせの手順も深く考えているわけではなく、感覚と
アドリブを頼りに作っていることが多い。
それが仕上がってみると意外とまとまっている。
ぎりぎりまで悩んでいるくせに、終わってみたら達成感が
あったりしていつも不思議な感じ。
でもはじめの決まらないヒリヒリ感はいつまでたってもい
い心地がしない。
その熟考した時間があったからこそ全体がまとまるのかも
しれないけど。
