すぐそばにある美しさを忘れないために

今日は気持ちのいいお天気だった。
そう思った人はどれくらいいるのだろう。
朝の澄んだ空気や、空の色や、雲のかたち、
風の心地よさや、木漏れ日がつくる陰影、
川の流れる音や、鳥や虫の音、
夕焼けから、夜空に月や星まで。
一日を通して、誰にも遮られてない
このたくさんの自然を、美しいだとか綺麗だとか
感じてる人はどれくらいいるのだろう。
この場所、宝塚は都会にありながらも、
かろうじて自然を感じることができる。
でもなぜ月は綺麗なものだと、
誰にも教えてもっらないのに
綺麗だと思えるんだろう。
夕焼けを綺麗だと一度も
思ったことがない人なんているのかな。
自然を美しいと思えるのは恐らく人間だけ。
それも不思議。

人間を人間たらしめてるのは、
虚構の世界を作ることができるからと言われていて、
国も法律も通貨も宗教も、
あらゆるものは嘘でできている。
あったほうが生きやすく便利だからそうなった。
でも自然の美しさに嘘はない。
恣意的な時の流れがその世界をつくっていく。
嘘のない世界を美しいと感じてる時は、
ひとつの生命として自然と繋がってる時かもしれない。
やっぱり不思議。

目まぐるしく忙しい現代社会、
自然を美しいと思える感性は世界共通のはず、
そんな時間を作れる心の余裕は大事だと思うなあ。

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