自由への責任

流れる日常をくぐり抜けるようにして電車に乗りました。
雑踏の音をかき消していくように雨雲さえも追い越していきます。
たどり着いた先には、海の香り、鈴虫の音、夜の静けさが待っている。
ついついこんな描写をしたくなるような美しさが自然にはあるような気がします。
いつもと違う場所で、いつもと違う景色を見ること。
それはまさにアートの文脈ととても似ています。
別の世界に身を委ねることで自分の想像力を自由に発揮することができる。
無理に何かを得ようとするのではなく、自然に向かって自分を解き放っていることが大事なのだと思います。

自分でお店をしていることの最大のメリットは、自分の人生をコントロールできることにあると思っています。
従業員がいるとまた話は変わってきますが。
自由というのは表面的には聞こえがいいですが、それに伴う責任は大きいものです。
当然、自分のことは自分で守らないといけない。
逆説的ですが、自由とはひとときも休まることのない条件とセットです。
その分、自由になって得られた知見は、後から何倍もの力になって返ってくると信じています。
ハイリスクハイリターンです。
(そうでないと困ります)

お店を休むということは売上が入ってこないということ。
短期的に見たらリスクです。
でもお金という軸で見るとリスクですが、時間という軸で見るとリスクではありません。
普段見れないものを見ること、感性を開いて世界と触れることは、次のやるべきことへ何かしら導いてくれます。
(きっとそうに違いない)
明日死ぬかもしれないので、ぼくは責任を持って自由を選びたいと思います。

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