サービス業に携わる人なら誰もが思う、忙しい時と暇な時。
飲食店も大いに当てはまる。
人間の思考なんて似てるから仕方がない。
と言ってしまえば議論の余地がなくなる。
土日の人混みや渋滞、平日の街に漂う静けさ。
朝も夜も満員電車に揺られながら、
12月の賑やかでどこか浮かれた雰囲気と、2月の気温と共鳴するような静かな空気感。
だいたい決まった時間に食べるランチとディナー。
集中して集まり、それ以外は閑散とする。
無意識に生活の中に組み込まれているシステム。
ほんとうに仕方がないのか。
人が集まりがちな時期や曜日や時間を
少しずらすだけでも、待ったり並んだりすることが減り、手持ちの時間に余裕ができ、
その分有意義に過ごせるような気がする。
その思考で能動的に行動すると、もっと言えば人生が豊かになる。
もっと均等にお客様が来てくれればと飲食店は時に願う。
忙しい時だけを切り取られて、いつもあのお店はいっぱいで入れないという評判だけが
一人歩きをして疎遠になっていったりする。
どうにかもっと人の流れが潤滑に循環していけばお互いにハッピーで世の中は澄んでいくのにと感じる。
でも、子供がこう言った。
「たとえ並ぶ時間が長くても人の多い遊園地の方が楽しい」と。
なるほど。
活気や喧騒という音に合わせて人は踊りたくなるのかもしれない。
その方が楽しいから。