物憂げな6月の雨

今年は雨がよく続く。
梅雨という言葉が、どこか気持ちをどんよりさせる。
言葉が持つイメージはとても不思議で、
ポジティブでいい言葉には、
発音も語呂も気持ちよく流れるけど、
ネガティヴで悪い言葉は、
口にするとマイナスで嫌な印象を与える。
時に人を傷つける武器にもなる。
それくらい人は言葉をイメージで捉えていて、
慎重に扱わないといけないし、学ばないといけない。
名は体をあらわす、というように、
人の名前も、お店の名前も、あらゆるものの名前も、
名前が与えられた時点で、
運命が決まってしまうのではないかとさえ思ってしまう。
その名前に触れる機会が必然的に多くなるから、
そのイメージにどうしても寄っていってく。
美しいという言葉に濁点がたくさん入ってたら、
美しいという感覚にはなりえないだろうし、
ゴキブリという言葉が、もっとポップで可愛いくて
ついでに背中が水玉模様なんかだったら、
あんなに嫌われてないような気がする。
もはや今はゴキブリとさえ言われていないけど。
言葉や名前を発する時に、
相手に届くより前に、自分の脳が先に聞いているから
使い方次第では、自分が影響を大きく受けるので、
丁寧に選んで、語彙力も同時に高めていきたい。
子供にかけてあげる言葉は、特に気をつけないといけません。
子供は無条件になんでも吸収しますから。
タイトルは、ミスチルのイノセントワールドの
ワンフレーズで、6月の雨といえば物憂げなものだという
イメージがずっと離れないのは、きっと言葉のせい。

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