風景としての街

今はどこの地方や市街地に行っても、
それっぽい名前のショッピングモールのようなもの、
だれもが知ってるような有名チェーン店の看板が
立ち並ぶビルの群れで、同じような景色が広がる。
昔ながらの商店街は軒並み減っていき、
商業施設やマンションの開発はどんどん進んでいく。
住民は生活をするには便利で快適だけど、
どこか画一的で個性がないから、
外から遊びに来る動機になりづらい。
好循環なのか悪循環なのか、二極化は避けられない。
駅前の家賃が高いところは大手企業しか入れないから、
必然的に密集するし、個人店は家賃を抑えるために
駅から少し離れたところに店を構えるから
どうしてもあちこちに点在してしまう。
コロナのおかげで地方のよさも見直されつつあるけど、
意識とお金のベクトルがうまく合わさればいい。
地方の方が生活コストは安く済むし、
食事も美味しいし、自然も身近にあって
少し憧れたりもする。
でも、人はいったんあげてしまった生活レベルを
なかなか下げられないもので、便利や快適に慣れると
地方の近所付き合いや虫対策は億劫になるかもしれない。
街を作っているのはお店であるのは間違いないから、
個性的な街は、個性的なお店が作ってると言える。
文化や歴史のある街は、景観として守られているけど、
もっと身近なところにも、だれかに自慢できるような
素敵な街ができたらいいのになと思う。
そのためにもお店にはがんばってもらわないと。

関連記事

  1. 時間が足りない

  2. 見えないものを想像する

  3. 応えるのか信じるのか

  4. 体育会系の良し悪し

  5. 全集中の時

  6. 正義とは