アンサングな人たち

世の中に、仕事を本気で好きで楽しめてる人って
どれくらいいるのだろう。
蓋を開けてみると、けっこう少ないと思っている。
生活のためや、家族を支えるため、名誉のため、
趣味を充実させるため、働く理由や目的は人それぞれ。
その中でも、不満を抱えながら仕方なく働いて
何かを守るために、がんばってる人もたくさんいる。
労働に見合ってないお給料の不満や、
なかなか努力が報われない不満など、
それがなくならないのは、
簡単に変えられるものではないから。
そもそも業界の構造が仕組みとして間違ってるか、
時代と共に劣化しているか。
飲食業界も今回のコロナで、利益の少ない構造が
明るみになり、急な変化に対応できず、
未だ危機的状況にさらされている。
ポジティブに捉えるなら、それは構造を見直すための
いい機会にはなるけど、その分の犠牲を払う人たちが
大勢いることは計り知れない。
他にも報われてない業界や職種はたくさんあって
全員が満足できるような社会になるには程遠い。
厄介なことに、好きという魔法が、
労働に見合った対価という概念を一蹴する。
お給料が低くても好きだからという理由で、
仕事を続けてる人が、たくさんいるように。
アンサングとは、称賛されない、報われないといった
意味で、どれだけ煌びやかに見える世界でも、
それを支えてる人たちがいてこそ成り立つもの。
圧倒的にアンサングな人たちのおかげで、
社会が、経済が動いているのだから、
上の方にいる人たちが、理解を示し、認めてあげるだけで
世界は少しよくなるような気がした。

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