生まれてはじめて整骨院に行ってみた。
若い頃は早く大人になれることに憧れていたものの、
一生懸命生きて気づいてみれば、もういい歳になった。
わりと大きな病気もせず健康に過ごしてきたけれど、
紹介もあって興味津々で整骨院へ行くことに。
身体を丁寧に診てもらったわけだけど、
当たり前に人間の構造は基本的にみんな一緒なので、
ズレや歪みを見つける感覚は、さすが道を極めている。
触診で見事なまでに良くないところを言い当てられ、
ただただプロフェショナルな仕事ぶりに感服した。
健康だとは自負していたものの、
飲食業界は一日の大半は立ち仕事なわけで、
長く続けてると、それなりに体は歪んでいたようだ。
整えるといいうか、元に戻すというか、
本来の人間になるだけで、世界の見え方も変わり、
いろんな物事がすっきりすると言う。
至極当然な営みを人間は、社会を形成していく上で、
無駄に複雑にしているような気がした。
誰のせいでもなく、今に至るまでの人生を選んできたのは
自分なのだけれど、環境の圧があることも否めない。
進化の加速は止まることを知らない流れの中で、
今でこそ資源の有効活用、片付けやミニマルな動きが
意識されるようになってきたけど、
普段都会の生活でシンプルに暮らすのもなかなか難しい。
本来あるべき姿に戻るために、心も体も整えていく。
脳がクリアになり、痛みが治るなら、
できる限りの努力はしてみようと思った。
でも簡単なことほど難しいことはないんですよね。