習慣を味方に

いい習慣を取り入れたいと思っていても、

なかなかうまくできないのが人間という生きもの。

運動や読書や早起きや食事制限、などなど。

続けたいけど、続けられない人が多いと思います。

もちろん偉そうに言える立場ではないですが、

何事もはじめの方が大変です。

基本的に人間という構造が、すぐに効果を欲しがるし、

楽をしたいという欲求が、標準で備わっています。

余計な機能のように思いますが、ここまで飛躍的に

進化してこれてるので、残念ながらきっとその方が

バランスがいいのでしょう。

よくあるパレートの法則とやらに似ています。

はじめの方の大変さをいかに乗り越えるかが勝負です。

例えば読書なんかは、少し読んだだけでは身についた

感覚がぜんぜんない。子供にも本の魅力を伝えるけど、

なかなか読んでくれないのは、そういった理由だろう。

ゆるやかな傾斜が、急に上昇していく指数関数的な

グラフのイメージで、読書にはたくさん読んでこそ理解が

より深まるという側面がある。

習慣というくらいだから、いとたびその行動が当たり前に

なってしまったら負荷も少なくなる。

食事制限も、世の中に誘惑が溢れているため

そう簡単にはいかない。砂糖は麻薬と変わらない。

人間は本能的に快楽を欲しがるので仕方ないですが。

おまけにそれを一度覚えてしまうと、後戻りがしにくい。

生活水準もお腹の満足度も上がってしまった基準を

下げるのが、とてもむずかしいように。

ほんとうに必要なものだけで、満たされることも

ひとつの豊かさという選択。間違った贅沢は悪い

習慣によって、本来あるべき人間を見失わせる。

はじめの大変を乗り越えて、いい習慣を身につけたい。

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