ちょっとした予言

今の子供はあまりどこも行きたがらなくて、物欲もそんなになくて、お金にも執着がない、なんて話をよく耳にすると、少ないサンプルとはいえ興味深い価値観の傾向だなあと感じます。
物はすでに身の回りにたくさんあって、無料の動画や音楽もすぐそばにあって、画面の中に没入してしまえば外に出る必要もなくなってきます。
友達と遊ぶという行為もオンラインで済むのでしょうか。
シンプルに楽しいことがたくさん増えて細分化されています。
昔は映画館なんてそんなになかったし、飲食といえばチェーン店しか知らなかったし、好きな人が誰かなんて話をするしかなかったものです。
今は恋愛もそっちのけで、それ以上に楽しいことが簡単に手に入ります。
安心安全が保証されて豊かな社会になった表れかもしれませんが、それが幸せなことかというと一概にそうだとも言えない気がします。
調べればすぐに答えがわかって、ショートな出来事に刺激を求めて、立ち止まって”考える”というステップがなくなることで脳が楽することを学習してしまいます。
そうすると人間の行動がよりデータ化されて、それがさらに収束することでごく優秀な一部の人に操られかねません。
欲望という本能的な衝動は誰しもに備わっていていいはずですが、価値観の移り変わりを見ているとそれすらも薄まっていくような気がします。
「1984」のようなディストピアな世界が来るのはそう遠くない未来なのではと考えたりします。
AIが人間を超えるなんてシンギュラリティの議論よりも、実は人間の方がAIに近づいていってるかもしれませんよ。

関連記事

  1. 自然は真空を嫌う

  2. お店の役割

  3. みんながんばってる

  4. 姿勢が伝わる

  5. 人が見えるデメリット

  6. どうせなら基準はロックで