若さはエネルギーで満ち溢れている。
今度、地元である宝塚でお店を始めたいからと
若い経営者さんから相談を受けた。
経営のことなんて何も参考にならないのに。
恐縮で仕方ない。
話を聞いてると、意欲があって前向きで、
怖いものなんてなさそうで、なんだか羨ましい。
アイデアの精度よりも、熱意でなんとかなりそう、
そう思わせてくれる若さって、
期間限定の大きなアドバンテージだ。
やはりコロナは人間に考えるための時間を与えたのか、
何かを守りたい、助けたいという原動力が生まれ得る
十分な環境が広がっている。
人それぞれに現状をどう解釈するか。
ニーチェが「世の中に事実はなく、解釈があるだけ」と
言っているように、物事は捉え方によって
いかようにも変化していく。
若いエネルギーを間近で浴びて、少し父性を感じた。
これから不確実な世界がやってくる。
職業という形だけに依存していては安心ができない。
今の若い子たちは、その職業という手段を通して、
自分は社会に対して何ができるのか、
自分がどう生きたいのか、を問われている。
伝えるのも難しいし、教えるのも難しい。
大人になるのも難しいし、生きるのも難しい。
ややこしい時代になったものだ。
未来を作っていく若い世代にがんばってほしい。