料理をひとつ作ると、どうしても食材にあまりが出る。
レシピ通りに作ると特にそうなってしまう。
長く料理の世界にいると、感覚として捉えれるように
なるので、できあがりの総量の目安や、あまった食材の
食材の使いみちなどをある程度、予想しながら作業が
できるようになっていく。
普段当たり前に行っていることが、周りの視点で見ると、
特別なことをしている、と思われることがたまにある。
料理教室をした時も、基礎となるレシピを提示して、
後はいろんな食材でアレンジできます、といった説明を
したら、具体的な料理名を教えてほしいとか、食材の
組み合わせがわからないと、ご指摘をいただいた。
自分の見えてる世界と、周りが見てる世界が
同じとは限らない。
その認識の誤差を埋めるように、人は相手の望みに応えて
叶えて自己を形成していくのでしょうか。
自分が相手にしたいこと、相手が自分に望んでいること。
良くも悪くもそのマッチング次第で、人生の方向性が
大きく変わっていくような気がする。
その閾値をいかにして見つけれるかどうか。
自分では気づかない強みを見出せることもある。
存在の意味が見つかるかもしれない。
でも相手によって存在する自分でいいのか、とも思う。
食材のあまりについて話そうと思ったら、
変なところにたどり着いてしまった。
いや、放り投げたままになってしまった。
