会社と呼ばれる組織を辞めてから5年以上が経ち、
個人事業主として長く過ごしていると、
もう以前のように時間を拘束されて、
指示を受けるような世界には戻れないよなと思う。
誰にとっても自分の裁量で物事を決断できることは、
心の健康と密接に関わっているはず。
一度、その心地よさを体感すると
なかなか戻りにくいのが人間の性質なんだろう。
お金周りでも同じようなことが言える。
生活水準が上がっていくと下げることは難しい。
見栄や体裁が絡んでくるから。
たくさん稼いでた人が人生に失敗して、
その差を埋めれず死を選ぶことが多いと聞く。
日本は極めてセーフティーネットが
しっかりしているにも関わらず。
どこまでいっても心の問題は人間にとって
もっとも慎重に扱わないといけない部分だ。
なのに、世の中は便利で快適になっているかたわら、
うつやストレスが多い社会になってきている。
自分の人生にとって大事にしたい価値観が何か。
お金なのか、時間なのか、心なのか。
モノやお金で満たされている今、
若い世代の価値観が承認欲求や自己実現に
向かっていることは確かで、
つまりは心の健康が大事であると
理解し始めてるのではないのだろうか。
もうそこしか未開の部分がないこともあるけど。
でも恐らく全人類の心が平和になれるような
ユートピアな世界は存在しない。
国家や宗教や文化に違いがあることで、
きっと争いがなくなることは永遠にない。
できることは、せめて自分や周りの人たちの
心が健康であってほしいなと願う。
そんな小さなことしかできないけど、
すべての物事の始まりは小さいことから始まるのだから。