雨は人を憂鬱にさせる。
中には雨が好きな人はいると思うけど、
天候の良し悪しが人の行動に与える影響は大きい。
一般的に雨や真夏や真冬になると、
飲食業界は客足が遠のいてしまうケースが多い。
この不確実な時代に、昔から天候に左右されるような
そもそもが不確実な業種であったのだと、
つくづく思ってしまった。
ウイルスしかり、これから確実にやってくる
人口減少、気候変動、健康に向かう意識、
飲食業界にとってはどれも不利な要素でしかない。
食材の生産者だけではなく、資材や厨房機器、
そこから派生する産業にも影響は及んでしまう。
先を思うと、つくづく考えさせられる。
だからといって嘆いてばかりでいては、
心が病んでしまうし、誰かのせいにして、
悪循環が生まれてしまうことになりかねない。
ー
地球がおかしくなっているのは、
もとをたどれば人間のエゴが引き起こしたもの。
自然を壊していくことで眠っているウイルスを起こし、
豊かさと将来への不安が、子供を作る必要性をなくし、
畜産から生まれるメタンガスは、自動車産業よりも
多くの環境破壊を引き起こしている。
手遅れには違いないけど、現実を知り意識するだけでも
人生の質は上がるような気がしてならない。
ー
不安要素がたっぷりと待ち受けてる中で、
飲食業界は何ができるのだろうか。
きっと常識に縛られていては何も変わらない。
大きな価値転倒をして、新しい意味を与えれば
可能性があるような気はしている。
それが何かはまだわからないけど。
異国の文化を混ぜ合わせて、ハイブリッドな自国文化を
築いてきた日本人はそういうのが得意なはず。
個人的に、まだまだ未来は捨てたもんじゃないと、
なんとなく希望を抱いています。