料理が冷めないように

どの仕事も全業務の一部だけを担ってることが多く、

作るところからお客様に売るまでの全部に、

関われる仕事って意外と少ないなと思った。

製造に企画にデザインに営業など、キリがないけど、

多種多様な才能が集まって経済が動いている。

それは大きいほどに生産者と消費者の距離が遠くなるし、

小さいほど、その距離が近くなる相関は否めない。

例えば食で言うと、

野菜を自分で作って販売するのが最短距離だけど、

なんとなく近すぎても味気ないように感じる。

でも大きくなればなるほど、早くて便利だけど

想いの部分は薄まっていくような気はする。

そう考えると小さいお店のように、

生産者と消費者の間に、料理を作る人が挟まることが

ちょうどいいバランスなのではないかと思えてきた。

三位一体という言葉があるように、

二つでもなく四つでもなく、何事においても

三つであることがけっこう重要かもしれないと、

身近な事象でより強く感じる。

二者の間に入ることで対立は緩衝されるし、

澱んでたところに流れが生まれるようになる。

やっぱりちゃんとした想いを届けようと思ったら、

せめて3ステップ以内に収める方が目も行き届く。

そしてその範囲内で活動していることが、

自分にとっても心地のいい場所なんだと気づけた。

はじめから終わりまでが見えるくらいで。

料理だけ切り取ってもそう言える。

温かいお料理は温かいうちに。

関連記事

  1. 美味しいをつくる要素

  2. 子供に伝えれること

  3. 自分にできること

  4. 心の健康

  5. 相容れない賛否両論

  6. 見てきた世界が今をつくる