感謝は常に忘れがち

近頃はさすがに接するお客様の数が増えた。

準備などが大変には違いないのだけど、実際に対面で会って交わす言葉からいただけるエネルギーには何か特別な効用を感じる。

当たり前の話、お客様が商品を買ってくれるからお店は存在できている。

休業のお知らせを発信してから、お客様自身もお店が存在していることのありがたさを知ったと同時に、ぼくもお客様の存在のありがたさをあらためて再認識できたように思う。

言い方は悪いけれど、休業というアクションがなかったらきっとお客様は動いていない。

いつでも行ける、いつでも存在する安心感はどうしても思考の外に追いやりがち。

時間に追われ考えないといけないことが山ほどある現代社会だから。

人間の意思なんてものはほとんどが情報に操作されていると言っても過言ではないでしょう。

それでもひとつの出来事を通してこうした感情になれることに意味がある。

何かのきっかけがあって気づくこと、心が揺さぶられること、新しい気持ちと出会えること、人間にとっての豊かさの萌芽はそんなシーンにこそ潜んでいる。

誰にとっても安心・安定とは目指すべき方向性で、叶えるにこしたことはないのだけど、一方その環境に慣れてしまったらついついありがたみを忘れてしまう。

まさにそれは有難いことであるはずだから。

その環境を整えてくれた人に対して普段どれだけ感謝ができているだろう。

そう思うと安心・安定は絶対的な答えでないような気もする。

不安だからこそがんばれるとか、今の状況に満足してないから挑戦するだとか、下から上に向かっていく過程や情動にこそ人間っぽさが多分に含まれていると思う。

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